本学通信課程の科目修得試験に関する報道がございましたが、6月19日付の「本学通信教育課程に関する報道について」の通り、成績・評価・単位付与に影響を及ぼすものではないことを確認しております。
【お知らせ(2025年6月19日付)】https://tsushin.odawara.ac.jp/news/20250619-1211/
本課程による学びにおいては、学生はテキスト履修(印刷教材授業)、スクーリング履修(面接授業)、教育実習において、添削・指導を受けながら学習の過程を経て学び、単位を修得し、卒業および資格・免許を取得しております。
今回の報道では、本課程のテキスト履修(印刷教材授業)の科目修得試験が指摘されておりますが、本課程の科目修得試験が丸写しにより、ほとんどの学生が100点満点という事実はございません。
このテキスト履修は、学生自身が「学習の手引き」に沿った形で教科書を学習する中で学習時間を担保し、授業科目の内容の理解を促し、学習を積み重ね、中間試験(「到達基準」に名称変更)の到達基準を達成することにより、はじめて科目修得試験の受験が可能になります。
この科目修得試験において、「学習の手引き」の出題の一部(2024年度において16%)と同じ内容での出題があったことが指摘されています。
この科目修得試験の試験結果として、2024年度の科目修得試験において100点満点であった学生の人数は全体の7.42%です。
従いまして、科目修得試験においては、100点満点はそうそう取れるものではありません。また、中間試験(到達基準)を達成しない学生は、科目修得試験を受験することができない仕組みになっています。
学生が、何も学習の過程を経ずに模範解答を見ながら試験を受けて単位を修得できるという報道内容については、本学の学習の仕組みからはあり得ません。学生は卒業、免許取得、資格取得に向けて、相当の学修時間を経ております。
なお、2020年度から2022年度まではコロナ禍による対応のため、当初は試験会場でのペーパー試験のみで実施していましたが、対面による実施の制限があったことにより、やむを得ずオンラインでの試験を導入し、それぞれ公平性を鑑み持ち込み可能とする対応をしておりました。2023年度の新型コロナウイルスの5類感染症移行後も通信教育の学習方法やICT教育への期待の高まりを鑑み、オンラインでの試験を継続しており、実施方法は改善済みです。
・学習の手引き
学習の手引きは、自宅で学習を進めるため本学教員が作成したオリジナル学習教材補助教材のことで、テキスト履修における学習ポイントや課題がまとめられています。学習目標や学習方法・達成課題などが掲載されており、その教科書のどの部分が重要で、どこを学習してほしいかがわかるようになっていて、2単位分の授業科目は15講に区分され、各講の内容がしっかり身についているかをチェックするための「理解度テスト」と「レポートテスト」により、学習の定着を図れるよう工夫されています。
・中間試験(「到達基準」に名称変更)
テキスト履修における当該授業科目の科目修得試験の受験資格を得るための到達基準であります。学生は、「学習の手引き」の解答欄に記入して、科目修得試験前の指定期日までに提出します。60点以上を到達基準とし、その解答には添削指導が行われます。学生は、これを繰り返し学習し、再提出することが可能です。
・科目修得試験
「科目修得試験」は、短期大学通信教育設置基準における「印刷教材等による授業」の一部であり、本学学則に基づく通信教育課程試験規程で定義している「テキスト履修」のプロセスです。
・テキスト履修
学生は「教科書、学習の手引きによる自主学習」をし「中間試験(学習の手引きの実施)」 の基準に到達すれば「科目修得試験」を受験でき、その試験に合格すれば単位修得となる授業です。
本件にかかるお問い合わせ 小田原短期大学事務局 経営企画室 info@odawara.ac.jp